
ユーザーとクライアントを結びつける、いわゆるプラットフォーム型のサービスを検討する際、よくある光景は「クライント視点」と「ユーザー視点」のぶつかりあいです。
必ずしもユーザーニーズとクライアントニーズの両方を同時に満たすサービス設計ができるわけではなく、部分部分で両者は共存できずにどちらを優先するか判断することになります。
その判断を確かにするために、クライアントニーズとユーザーニーズそれぞれの深堀りがサービス企画の段階では求められます。
今回のプロストーミングは、地域密着型フリーペーパーを軸に進化を遂げてきたぱど様にお伺いし、F1層向け悩み解決サイト企画に対して、経験豊富なプロの視点を用いて企画固めと抜け漏れの確認を行いました。
プロクルストーミングメンバー紹介
参加企業:株式会社ぱど 様

地域密着型フリーペーパー発行を軸に事業展開。総発行部数は2000年の時点で1,000万部を超え、2002年にはギネスブックにも認定されたほど。直接家庭に届けるリーチ力、紙を手にとって得られる情報の訴求力、近隣情報による行動喚起力の高さが特徴。 「街のコンシェルジュ」として幅広い生活者の情報収集手段として、また行動喚起メディアとして高い影響力を持つ。
代表取締役社長 渡瀬 ひろみ様 執行役員 営業企画室 室長/総編集長 月岡 美穂子様 広域2局 局長 渡邉 勝紀様 広域2局 広域1課・2課 マネジャー 田村 公様 営業企画室 シニアプランナー 伊藤 崇様にご参加いただきました。
参加プロ
※詳細は機密情報にあたるため、一部情報に限定して掲載いたします
プロの視点、ストーミングの論点
テーマは、ぱど様が企画するF1層向け悩み解決サイトについての企画固めです。
プロの投げかけにより、ストーミング開始直後から「悩みを相談する利用者のインサイト」に議論はフォーカスされていきました。
利用者像の詳細について知識・情報を持ち寄り議論を重ねていきます。また、同じ分野のサービスモデルや今注目を集めているサービスのインターフェースを見ることで、参加メンバーの理解は深まり、サービス企画内容がより鮮明になっていきます。
ストーミングでは以下のようなポイントについて話がされました。
・ポイント1 ユーザーのサービス体験シナリオを描く
誰のどんな課題(ニーズ)をどのように解決(満たす)していくのか。シンプルに言うとユーザーのサービス体験シナリオの骨組みはこのようにまとめられます。この骨組みを曖昧にせず、詳細まで深めていくことがサービス企画の第一歩です。
・ポイント2 適切な悩み解決の方法を探る
一口に「悩み解決」といってもその方法は多岐にわたります。例えば、FAQ的に解決方法を提示するやり方なのか、それともコミュニティ的な双方向性を中心にした設計なのか。あるいはその悩みに対する回答はすぐにほしいのか、それとも2〜3日は待てるのか、はたまた回答の内容は高度な専門知識を必要とするのか、同じ目線の生活者の体験談がよいのかなどなど。これらだけでもサービスの作り方は大きく異なるものです。
「利用者像」をぶらさないことでに、サービス企画の内容をブレイクダウンし、利用者にとって使い勝手のよいサービスが企画されていきます。
ストーミングで何が得られましたか?
わたしたちがさらに掘り下げたいと思っていたポイントについて、ズバリアドバイスをいただけて満足しています。
今のWEBサービスのトレンドや注目されているサービスをご紹介いただき、それらのサービスの何が新しい価値で注目されているのか、実際の画面を見ながらお話いただきわかりやすかったです。机上の空論ではなく、プロの実体験に基づいた「数値感」を伴うお話が参考になりました。
企画の実現に向けて、本日のお話を活かしていきたいと思います。
この記事に関するお問い合わせ、プロ紹介に関するご要望は「プロクル運営事務局」まで。